ここは山形市北部を流れる馬見ヶ崎川近くの銅町という山形鋳物の町である。山形鋳物はおよそ九百年前の平安時代後期に乱平定のため山形地方を転戦していた源頼義に同行していた鋳物師が鋳物作りに適したこの地にとどまったことから始まったようである。
天童へと続く旧国道十三号線のこの通りには古い佇まいの建物を多く見ることができる。歴史を感じさせるが、この銅町の由来を知る人は少なくなってきた。
街路には鋳物で作られたオブジェが並んでいるが車で行き交う人たちの目にはとまらないようだ。車を置きこの通りや裏道を歩いて鋳物の町の歴史に触れてみてはいかがだろう。
令和四年 夏