ここは山形市宮町五丁目の裏通りの四辻である。この一帯はかつて打刃物職人の町、鍛冶町と呼ばれていた。町内のいたるところにその面影が残るが町中にトンテンカンテンという音が響きわたっていたのを知る人は少なくなっている。往時の賑やかさは今はないが夕暮れにはこの鍛冶町を赤く染めた大きな夕日は今も同じようにこの町を染める。
いくら私たちの心や生活習慣が変わってもこの自然の大きなハタラキは決して変わる事はないのだ。
朝夕、小学生たちの通学時の明るい声が響きわたっている。その中に響きわたるトンテンカンの音をもう一度聞きたいものだ。
平成十八年正月