ここ文翔館は大正五年に建てられた旧県庁舎及び県会議事堂である。国の重要文化財に指定され、文化活動の場として一般に開放されている。
一方、周辺では道路拡張整備計画が進み、見慣れた古い街並みや家屋が次々と消えていく。
消えていくものへの寂しさは拭えないが先人たちは私たちに伝えるべきものは残し、新しくすべきものは改革してきた。それによって消え去るものもあっただろう。
それを繰り返してこの町の歴史は作られてきたのだ。
先日この旧県会議事堂でサンマリノ共和国のマンリオ・カデロ駐日大使が私たち自身が気づいていない日本の国の素晴らしさを市民に語ってくれた。先人たちはさぞ喜んでいることだろう。
平成二十八年 夏