例年にない猛暑の昼下がり、蝉の鳴き声に包まれて両所宮の鈴の前に立つ。
神社の鈴を鳴らすのは参拝する人の悪霊を祓い清める、そして神様をお呼びして加護を得るためとされている。また鈴を鳴らす紐「鈴緒」は神様のいる向こう側の世界と、私たちの生きるこちら側の世界を繋いでいるという。
ここ鳥海月山両所宮は康平六年(一〇六三)に始まる。八月一日に行われた例大祭での神輿渡御には大勢の担ぎ手や見学客が境内を埋め尽くした。事務所移転に伴い私たちはつい先日、この神社の氏子になったのだ。
鈴緒を引き重い鈴を鳴らし天地自然の法則に従い生きていくことを両所宮に誓う。
平成三十年 夏